2021/6/9(水)に博報堂アイ・スタジオが実施したSEO内部施策についてのセミナー、「たったの一時間でわかる!SEO内部施策の基本のキ」にご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
想定をはるかに超えるご質問をいただいており、時間内に回答しきれませんでした。 そこでこちらの記事で可能な範囲で回答させていただきました。 SEOについて詳しく知りたい方はぜひご覧くださいませ。
※ご質問の意味が近いものや、他社のサービス名称が含まれるものなど、ご質問が具体的すぎてこちらで公開するのに適さないものなどは、回答の対象から除外しておりますのでご容赦ください。
(回答)まずは想定ユーザーの検索体験から逆算して検索語の候補を出しましょう。それをGoogleのキーワードツールで検索語の候補に入れることで、ロングテールの検索語を洗い出すことができます。
また、洗い出しの網羅性を上げる観点では、類語検索辞書などもおすすめです。 「効率的に」という意味であれば、既存サイトがある場合は、
といったものがあるかなと思います。
具体的に相談されたい場合はお気軽にお問い合わせください。
(回答)検索語によって変わります。トップページで狙うべき検索語はトップページで、記事ページで狙うべき検索語は記事ページで狙うべきです。
狙う検索語ですでに上位表示している競合サイトを観察して、どのようなコンテンツが上位表示しているかを分析してみると、参考になる面もあるでしょう。
(回答)これは検索意図ごとに分けるべきです。
たとえば、「父の日のプレゼントとしてウイスキーを選びたい」という検索意図に対しては、
といった検索語の組みあわせで記事が書けます。
たとえば、「ウイスキーの歴史をざっくりと知りたい」という検索意図に関しては、
といった検索語の組み合わせ以外にはあまり良いものがみつかりません。 (細かく知りたいひと向けには「年表」とか、地域別に知りたい人には「地域名」などがセットで検索語として入れてもよいですね)
後者に関しては、あまり多くの検索語を狙わないほうが効率的にコンテンツを設計できそうですよね。
こうした具合に、検索意図ごとに、適切な検索語やコンテンツを設計していくことが重要です。
(回答)まずは、
をユーザーからみてわかりやすいもの、クリックしたくなるようなものにしましょう。
クリック率が上がると直接的に流入が増えるだけでなく、クリック率が上がることで上位表示にも寄与するので、二重においしいです。
また、サイトの階層構造を伝える「パンくず」は内部施策の観点で非常に重要です。
「構造化データマークアップ」という技術を用いて「パンくず」を作ると、確実にサイトの構造をGoogleに伝えることができ、検索結果でも「hoge.com>スコッチウイスキー>アイラモルト」といった具合に階層がわかる表現にすることが可能です。
また、講義でも触れましたが、たとえば商品を説明するページの場合はレビュー評価や値段などを表示させることも可能です。このあたりはGoogleの公式ヘルプをご覧いただき、自社サイトの特性にあった構造化データマークアップを活用するとよいでしょう。
(回答)必ずしも必要というものではありませんが、ブログは有用なツールであることは間違いないです。
SEO面での直接的な役割は、
といったものですね。
他の観点で、
といった間接的なメリットもあるので、こうしたもろもろを加味して重要性を評価すべきかと思います。
(回答)これは検索意図に則って考えるとよいでしょう。
ユーザーは「ウイスキーつまみ」と不自然に書いてある文章を読みたいのではなく、当然ながらウイスキーのつまみについて、選び方や買い方を、わかりやすい文章によって知りたいのです。
また、ウイスキーのつまみについてわかりやすく語るうえで、ウイスキーのそもそも論を持ち出す必要があれば、「そもそもウイスキーとは」という話をしたうえで、「それを踏まえたつまみの選び方」という話運びで記事を作るのがよいでしょう。
(回答)ECでも、SEOは大事です。というよりECだからこそ大事です。
ECの場合は商品情報ページじたいが重要なコンテンツなので、
といった観点を持つことが大事です。
他にもたとえば、
といったことを考える必要があります。
(回答)あります。たとえば、
などなど、さまざまな観点があります。
DBからコンテンツを呼び出して生成する作るタイプのWEBサイトは、高度なSEOが求められるので、リニューアルや改善を企画する場合はプロにご相談されるのをおすすめします。弊社でも対応しておりますのでお気軽にお問い合わせください。
(回答)こちらは制御可能です。
実は検索エンジンのロボットはgoogle以外にも多数あります。もちろんbingのロボットのアクセスを拒否することも可能です。
robots.txtの書き方によっては、Googleやbingに限らずほぼすべてのロボットからのアクセスを拒否することが可能です。
(回答)立場上、具体的なプラグインを回答するのは難しいですね。
探し方のおすすめとしては、WEB集客に成功しており信頼できる情報を発信しているWordPressブロガーさんをまず探しましょう。
そのうえで、その方が紹介されているプラグインと、その設定方法をお調べになると良いと思います。
canonicalタグの設定ができることは最低限ですね。
(回答)なります。いわゆる動的コンテンツですね。
たとえば、
といった配慮はユーザーにとって嬉しいことですし、よいサイトの紹介を通じて、ユーザーによりよい検索体験を届けたいGoogleとも思惑が一致します。
上記の例に関しても、Googleはスマホユーザーとして情報を収集するロボットと、PCユーザーとして情報を収集するロボットの2つを用いることで、両方のコンテンツを正しく評価することに努めています。
このように、ユーザーにとって素敵な体験を提供するための動的コンテンツは基本的にGooleは歓迎しているものの、一方で動的コンテンツは内部施策でミスしやすいところでもあります。
動的コンテンツを入れたはいいものの、きちんと作れているか不安、SEO評価が不安、という方はお気軽にご相談、お問い合わせください。
(回答)直接書くほうが無難ですね。 もともと歴史的に、botはJavascriptを解釈しないのが普通でした。
Googleがここ数年でJavascriptを解釈するcaffeinというエンジンを開発し、javascriptを解釈したうえでコンテンツを理解できるようになったものの、最新のChrome等のブラウザとは違った解釈をする場合もあり、安定しないきらいがあります。
重要なコンテンツほど、HTMLにベタ書きされたものが直接サーバーから返ってくるようにするのが無難です。
一方で、javascriptだからこそ提供できる素晴らしいユーザー体験があるのも事実ですし、Googleも基本的なjavascriptは解釈できるので、必ずしもすべて静的にする必要はないでしょう。
また、近年はブラウザ側で解釈するJSの処理をサーバー側で肩代わりし、それを静的HTMLとしてユーザーに返すサーバーサイドレンダリングといった技術や、それをさらに推し進めたJAMstackといったフレームワークもあるので、興味があればそうしたものもお調べになると面白いかもしれません。(実は本サイトもJAMstackで構築しています)
そうした仕組みの導入をご検討される場合はお気軽にお問い合わせいただければ幸いです。
(回答)まず前提として、Googleにわかりやすくてもユーザー体験が損なわれては意味がないので、
という順序で考える必要があります。
そのうえで表示方法やレイアウトに関しては、ユーザーにとって見やすい、わかりやすい、余計な操作がいらない、といった観点でユーザー目線で突き詰めるとよいでしょう。
他、代表的なベストプラクティスとしては、
といったものがありますね。
(回答)HTMLの言葉でいえば、titleタグはとても重要です。
また見出しタグはH1~H5くらいまで使われるのが一般的ですが、H1には狙っている検索語が入っているのが普通です。
これはGoogleに評価されるという観点ではなく、検索して当該ページに流入したユーザーにとって、「このページはあなたの検索したいことに回答しているページですよ」ということを伝える意味で、検索語を見出しに入れたほうがよいです。
それ以上の意味で、不自然に見出しに検索語を入れてもあまり意味がありません。
あくまでユーザーの検索意図に対して回答するためにわかりやすい見出しを心がけましょう。 結果として、ある程度のレベルの見出しまでには、狙っている検索語が何度か入るはずで、それが適正な数です。
(回答)すばらしい配慮ですね。
まさに記載されているように、「視覚に障がいのある方」が、画像が見えなくともaltタグの読み上げによって画像の中身を解釈できる、というaltタグにするべきです。
文字数の多い少ないは、その結果であって、多いからダメ、少ないからダメ、ということではありません。
とはいえもちろん、altタグの文字数がたとえば三桁に達するような場合は、そのコンテンツはそもそも画像で表現すべきではなくHTMLのテキストで表現するべきかもしれないですね。
そういう意味で、ある程度の加減は必要です。
(回答)altタグがあったほうがGoogleがコンテンツの価値をわかりやすくなりますので、一般論でいえば入れたほうが良いですね。
一方で、多少altタグがないくらいでサイトの評価がガクンと下がるといったことはないので、そのスタッフブログがWEB集客においてそれほど重要でないページであれば、altタグの入力を必ずしも徹底する必要はないと思います。
(回答)競合サイトが弱すぎる、内部要因以外の要因で評価されている、ということがあれば、内容が薄いサイトでも上位表示しますね。
また、たとえば芸能人の公式サイトは、見やすいわけでもなく内容が濃くない場合でも上位表示していることが多いです。
ファンにとっては貴重な最新情報が手に入るサイトですから、芸能人の名前で検索する人にとっては「内容が濃いサイト」といえます。
検索ユーザーの意図に則ったサイトが、すなわち内容が濃いサイトといえるかもしれません。
ぱっと見ただけでコンテンツの良し悪しを判断するのは難しいものなので、そうした検索語と検索意図、コンテンツの対応関係といった観点で当該のページをみてみると新たな発見があるかもしれません。
また、意味がないのに多くのサイトで使われている手法というものでいえば、たとえば meta keywordsタグですね。
主要な検索エンジンはランキング要素に一切使っていないのにもかかわらず、またさしたる目的もなく、惰性でmeta keywordsを設定し続けているサイトは意外と多いです。
(回答)まず大枠として、10分でわかるSEOという無料ebookを提供しておりますので、よろしければご活用ください。
それより細かい範囲は、SEOの工程ごとに回答します。
まず検索語の選定については、講義や当ページでお伝えした方法でご検討いただくと良いと思います。想定ユーザーの検索体験を想定し、そこから検索語のネタを選び、検索ボリュームや見込み度といった軸で絞り込んでいきましょう。
次にコンテンツ設計は、学ぶというよりユーザーの検索体験に真摯に向き合って考えるものなので、SEOの勉強するヒマがあったらユーザーのことや自社事業のことを学ぶ時間に充てるのが良いと思います。
あえていえば、狙っている検索語ですでに上位表示しているサイトのコンテンツをみてみるのはよいでしょう。
内部施策に関しては、重要なポイントは講義でお伝えしておりますので、サイトや事業特性によって異なる細かいポイントは、Googleの公式ヘルプでお調べになるとよいでしょう。
外部施策については、もはやPR施策とほとんどイコールなので、SNSやブロガー間で話題になる方法や、デジタル時代の広報技術という文脈で勉強されるとよいと思います。
総合的には、自分の趣味や好きなもののジャンルでサイトを作ってみて、集客の試行錯誤をするのが一番勉強になるかなと思います。
なお余談ですが、WEBマーケティングの長期トレンドを加味すると、SEOの専任担当という仕事や、SEOの専門家ということではあまり付加価値がない時代になっていくと思います。
ですので、これから勉強されるのであれば、「SEOを勉強する」というより、「デジタルマーケティングやWEB集客を勉強する」といった気構えで勉強されるとよいかと思います。
カスタマージャーニーはこちらでサンプルをご提供しておりますのでご活用ください。 ターゲットの選定は、SEOというより事業単位で考えるマーケティング戦略ですね。
たとえば事業の社会的意義や競合に対する強み、市場規模や社内外の環境といった観点でターゲットを選定していく必要がありますが、そのあたりでお困りの場合もお気軽にお問い合わせください。
ここまで、SEOセミナーでいただいたご質問について回答しました。
今回は匿名でのご質問、回答ということで、浅い回答になるものもありました。 より深い課題解決をお求めの場合は、お気軽にご相談いただければ幸いです。
弊社、博報堂アイ・スタジオは、博報堂グループでデジタル系の高度な制作業務を一手に担い、大企業のデジタルマーケティングの戦略策定から実行支援、その仕組を支えるシステムの開発などを行っておりました。
そうした業務を経て、幸いにしてデジタルトランスフォーメーションに必要なノウハウを持ち合わせております。初回相談は無料ですのでまずはお気軽にお問合せください。