メルマガ開封率を上げる7つのポイント!業界ごとの平均値やMAツール導入の利点についても解説
メルマガ開封率は「配信したメールがどれだけ読者に読まれたか」を示す、重要な指標です。
そこで今回は、メールマーケティング施策に欠かせない「開封率」について、業界ごとの平均値やKPIとの関連性、改善すべき7つのコツなどをまとめて解説します。
開封率は何%あればいいのか悩んでいる方や、開封率をアップさせる方法を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
メルマガ開封率の平均値
まずは、メルマガ配信における開封率の定義や計算式、ユーザー層ごとの平均値について把握しましょう。
メルマガの開封率とは?
開封率とは「配信したメルマガが、読者に開封された割合」を表すメールマーケティング指標です。
開封率 = 開封されたメール数 ÷(総配信数 - 届かなかったメール数) ×100 |
どれだけメールを送信しても、迷惑メールフォルダに入ったり、魅力がなくユーザーに読まれなければコンバージョン率向上にはつながりません。
配信結果を正しく効果測定し、分析・改善するためにも「開封率」の測定は非常に重要です。
メルマガ開封率の平均は20%前後
業種やターゲットによって差はあるものの、メルマガ施策全体の平均開封率は約15~25%・平均クリック率は2~3%程度が目安です。
一般的に数値はメルマガの配信日時やコンテンツ、件名などのほか、企業とユーザーの関係性によって変化します。
例えば、企業と関係性が薄い一般ユーザーの開封率は5~10%ですが、興味・関心が高いロイヤルユーザーは20~30%と、3倍近い差が確認されています。
メルマガ開封率の高い業界とは
メルマガの平均開封率はあくまで参考値で、業種や業界によってばらつきがあります。
業界によってメルマガ開封率は異なる
配信結果を正確に分析するには、自社と同じ業界のメルマガ開封率と比較することが大切です。
ただし、業界を絞ったとしてもコンテンツやターゲット層によって開封率は異なるため、その点に留意しながら改善を進めるようにしましょう。
メルマガ開封率の高い業界
ポーランドのIT企業GetResponseが2022年中に送信された全世界の約70億のメールを調査した結果、全世界のメール開封率の平均は26.8%、アジア圏でのメール開封率は19.14%だったというレポートを発表しています。
全世界の具体的な業界ごとのメルマガ開封率は以下の通りです。
業種業態 | 平均開封率 | 平均クリック率 |
コミュニケーション | 48.8% | 5.77% |
レストラン・フード | 35.34% | 2.28% |
出版 | 37.51% | 5.43% |
スポーツ・アクティビティ | 32.62% | 2.7% |
教育 | 28.17% | 2.09% |
芸術・エンターテイメント | 37.41% | 2.69% |
自動車 | 33.81% | 2.54% |
不動産 | 37.23% | 2.17% |
金融 | 26.5% | 4.42% |
健康管理 | 30.85% | 1.72% |
観光 | 29.09% | 2.24% |
非営利団体 | 39.71% | 3.18% |
参照:https://www.getresponse.com/resources/reports/email-marketing-benchmarks
メルマガ開封率とKPI設定
開封率は業界やコンテンツによって平均値に幅があり、一概に基準を設定することは難しいものです。
そのため、メルマガの効果や目標達成度を評価する場合、配信ごとにKPI(業績評価指標)を設定しておくのがおすすめです。
メルマガ開封率はKGIの達成度を評価する重要な指標
開封率をKPIに設定して客観的に数値化すると、メールごとや時間帯はもちろん、スマホ向けかパソコン向けか、休日か平日かなど、施策ごとの細かな開封率の差を可視化できます。
測定したデータをもとにPDCAサイクルを構築し、メールがユーザー属性にあっているか、魅力的かどうかを確認し、改善につなげることが重要です。
メルマガ開封率以外のKPIとは
メールマーケティング施策のKPIは、開封率のほかに「配信数」「送信成功率(到達率)」「クリック率」「CV率(コンバージョン率)」「メルマガからの流入率」などがあります。
配信内容やKGI(最終目標)に応じて、ユーザーのアクションポイントごとにKPIを設定することで、ボトルネックをスムーズに発見できる環境を整えましょう。
MAツールでメルマガのKPI管理がスムーズに
KPI管理は手間や工数が多く、全てを人の手で行うには限界があります。
リソース不足を感じる場合は「HubSpot Marketing Hub」などのMAツールを導入し、集計機能を使用してKPIの比較分析を自動化しましょう。
各KPIのグラフ化・リアルタイムレポート生成なども簡単なので、課題発見・解決に必要な分析の手間を大幅にカットでき、マーケティング活動全体の視覚化・生産性アップにもつながります。
メルマガ開封率を向上させるポイント7つ
メルマガの開封率向上の工夫を7つみていきましょう。
- ターゲットの設定
ターゲットがあいまいだとキーワードやデザイン、メッセージ性がぼやけてしまい、結果的に誰にも魅力のないコンテンツになってしまいます。
まず、どのような人に読んでほしいのか、読者の悩みやニーズ、求める情報など、ターゲットを明確化することが大切です。 - メール開封を意識した件名(Subject)をつける
件名やタイトルがないと、受信者にはメールアドレスがそのまま表示されるため、開封率が下がる原因になります。
件名の作り方のコツは、文字数は14~15字程度、具体的にパーソナライズする、また「数量限定!」「〇〇の秘密を大公開」など、緊急性や希少性、読者が魅力・価値を感じるキーワードを入れましょう。 - 開封されやすい曜日や時間帯を狙う
メルマガ開封のピークは配信後1時間以内なので、読者の生活習慣に合わせて「読まれやすい時間帯」に配信しましょう。
例えばビジネスマン向けのBtoBメルマガは出社後10~11時や昼休憩13~14時などの業務が落ち着いた時間帯、BtoCメルマガであれば通勤時間帯前後が有効です。 - 配信元には企業名、担当者名を設定する
配信元アドレスは、差出人を企業名やサービス名にするなど、どこからのメルマガなのか読者にわかりやすく設定しましょう。
特にBtoBでは件名に担当者名をいれると開封率が上がるメリットがあります。 - 配信スケジュールのルールを作る
不定期より、同じ曜日・時間に定期的に送られてくるメルマガのほうが開封率が高いです。
読者に「メルマガを読む」ことを習慣づけてもらうためにも、読者のリズムに合わせた配信スケジュールを組むようにしましょう。 - 読者の心理を理解する
企業側が提供したいコンテンツや配信頻度と、読者のニーズは違います。
読者にとって本当に有益であるかを都度チェックし、信頼関係を壊さないよう配信要素をコントロールすることが大切です。 - MAツールでデータ活用を行う
MAツールを活用すれば、自動で過去データ分析やA/Bテストが実行できるだけでなく、読者の流入経路や行動履歴、ニーズ傾向などを簡単に可視化できます。
効果的なメルマガ配信パターンをスムーズに発見できるため、リソース不足に悩む企業にもおすすめです。
メルマガ開封率を測定するためのツール
ここでは開封率を簡単に測定できるツールを3つご紹介します。
GoogleAnalytics
クリック率やコンバージョン率などさまざまな指標を測定できる、無料で登録できるアクセス解析ツールです。
開封率の測定方法は、HTML形式のメルマガ内に測定用の画像を設置して測定し、「イベント」機能から開封数を確認・算出する仕組みです。
メール配信システム
メルマガ配信に特化したツールで、開封率やクリック率などの集計機能が標準搭載されています。
GoogleAnalyticsのように設定・算出しなくても自動で開封率が計測されるため、集計の手間が省け、業務効率化に役立つツールです。
MAツール
代表的なMAツール「HubSpot Marketing Hub」では、開封率、クリック率、返信率、クリックされたリンクの種類、メール滞在時間など、多角的なデータを自動で計測可能です。
関連ページ・フォームへのアクセス集計などもリアルタイムにグラフ化してくれるため、メルマガの反響はもちろん、リンク先を含めた総合的な改善点を見つけやすくなります。
MAは多機能なので、開封率だけでなくメルマガ施策全体をブラッシュアップしたい企業におすすめです。
メルマガ開封率アップには読者の属性への理解が必要となる
メルマガ開封率の向上に最も重要なのは読者ニーズを理解することです。
MAなどツールを活用して読者の属性やライフスタイルを分析し、最適な件名・ベストな配信時間になるよう施策を最適化してゆきましょう。
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